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Combine OFF. & DEF. Rating ©NBA Entities |
2007年以降の歴代優勝チームは、攻守のバランスどうだったの? というデータ。
優勝チームの半分以上がオフェンスのランキングよりもディフェンスのランキングのほうが高い。そして、ディフェンスのランキングが10位以下のチームは1チームもない。2014 プレーオフ進出チームのレート合算値
TEAM (W-L) | OFF. | DEF. | TOTAL |
San Antonio Spurs (62-20)
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6th | 4th | 10 |
Oklahoma City Thunder (59-23)
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7th | 5th | 12 |
Los Angeles Clippers (57-25)
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1st | 7th | 8 |
Indiana Pacers (56-26)
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22st | 1st | 23 |
Miami Heat (54-28)
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2nd | 11th | 13 |
Houston Rockets (54-28)
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4th | 12th | 16 |
Portland Trail Blazers (54-28)
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5th | 16th | 21 |
Golden State Warriors (51-31)
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12th | 3rd | 15 |
Memphis Grizzlies (50-32)
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18th | 8th | 26 |
Dallas Mavericks (49-33)
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3rd | 22nd | 25 |
Toronto Raptors (48-34)
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9th | 10th | 19 |
Chicago Bulls (48-34)
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27th | 2nd | 29 |
Washington Wizards (44-38)
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16th | 9th | 25 |
Brooklyn Nets (44-38)
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14th | 19th | 33 |
Charlotte Bobcats (43-39)
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24rd | 6th | 30 |
Atlanta Hawks (38-44)
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15th | 15th | 30 |
クリッパーズが本命? ……かどうかはさておき、興味深いデータ。
やっぱ、ディフェンスが良いチームが勝つん?
バスケットボールは、相手より1点でも多く得点したほうが勝つスポーツ。言い換えれば、自分の得点より1点でも失点を少なくすれば勝てるということ。試合の中で流動的にポゼッションが変わるけれど、NBAでは1回の攻撃で使える時間は24秒と決まっている。1試合48分(2880秒)の中に、攻撃の制限時間である「24秒」が120個。たとえば、両チームとも1回平均15秒で攻撃したら「24秒」が192個。2880÷15÷2で、1チーム96回の攻撃機会がある計算になる。同様に平均18秒なら80回。
あくまで、理論上は。
実際は、スピードを生かした速攻が得意なチームもあれば、高さを生かしてじっくり攻めるのが得意なチームもある。ミスからの失点で攻撃機会が数秒ということもある。試合展開やチームによって攻撃回数は変わってくるけれど、いろんな試合のスタッツを見ると、最近のNBAではだいたい80回から100回くらい攻撃機会がある。ように思う。
※90年代はチーム得点が130得点とかフツーにあったので、もっとテンポが速かったんだろうと思う。
あぁ、前置きが長くなる。
勝敗を分けるのは、どれだけ攻撃回数をつくり、どれだけ攻撃機会をモノにできるか。
当たり前だけど、試合中はコートに1つしかボールがない。それってつまり、シュートを打つことができるのはいつも1人しかいないってこと。誰に、どんな状況でシュートを打たせるか。チーム全員でお膳立てはできるけれど、最終的には個人の能力に頼らざるを得ないのがオフェンスの特徴。
一方、ディフェンスはボールを持っている選手を2人3人で守ってもOK。オフェンスほど個人の能力に依存しない、とも言える。チーム全員で1人を守ることもできるけれど、他の選手をフリーにすればそれなりにリスクは高まる。
ディフェンスで一番良いのは、相手がシュートをする前にボールを奪うこと。その攻撃機会での相手のシュート成功率は0%になるし、自分の攻撃回数をつくることができる。
シュートする前にボールを奪うことができなくても、シュート成功率が低くなるようなシュートを打たせることができれば、相手の「攻撃機会をモノにする」可能性を低くすることができる。
どちらか4勝するまで同じ相手と戦い続けるプレーオフ。レギュラーシーズンのように毎試合対戦相手が変わらないので、集中して対策も立てやすい。攻略されてしまうのか、攻略させないのか。ディフェンス力がポイントになってくるのも理解できる。
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