2014/06/29

Stroll toward 2014-15 season - South beach

ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュもオプトアウト。ついでにハスレムも。



レブロンは一足お先にオプトアウトしていたから、ヒートのビッグ3が揃ってオプトアウトということに。ほぼ更地からのチームづくり。

ビッグ3結成後4年連続でファイナル進出はすごいことし、今のイースタン・カンファレンスなら5年連続でファイナル進出も手の届くところにある。それでもオプトアウトするのは、チャンピオンに足りないものを取りにいくため。チームバスケのスパーズに負けた今だから、身に染みてベンチの大切さを実感しているはず。

噂通りの展開だと、フリー・エージェント(FA)になって、安めの給料で新たな契約を結び、キャップスペースに余裕をつくって補強に充てる…ということになるけれど、果たして。

ヒート3回の優勝をすべて経験しているウェイドとハスレムは、生え抜き選手&活躍の場があるから無理に出て行く必要もないし、戻ってくる可能性大。個人的にボッシュは微妙だと思っていて。正直、ファイナルでの活躍を見ると「代わりの選手でもいけるんじゃね?」と判断されても仕方ないと思う。

ヒートの運命を握るのは、やはりレブロンか。カイル・ローリー取るんかな。カーメロ・アンソニー取るんかな。いろんな噂があるけれど、それらもレブロンあってこそ。レブロンが去ったら焼け野原確定。

手始めといっていいのかどうか、2014年ドラフトでシャバス・ネイピアをシャーロットからかっさらった。レブロンのお気に入りをゲットして、引き留める助けになるのか。


シェーン・バティエの引退、レイ・アレンも引退をほのめかしているし、クリス・アンダーセンもプレーヤー・オプションを取らないでFAになるという話もある。

ビッグ3を維持できるのか、維持できたら、ポイントガードはどうするのか、センターは、3ポイントシューターは、シックスマンは……パット・ライリー社長は頭が痛いオフシーズンを過ごすことになりそうだ。

2014/06/27

Good job, Tim. For draft day


でかしたぞ、ティム。と言っても、コネリーさんのほうだけどね。


でかした! その1


まずはドラフト当日に成立させたマジックとのトレード。

ナゲッツ獲得 マジック獲得
  • アーロン・アフラロ
  • エバン・フォーニエ
  • 2巡目56位指名権
    (ロイ・デビン・マーブル)

祝!アフラロ先輩復帰。SGのアップグレードが必要だっただけに、この補強は嬉しい。嬉しいのだけれど。フォーニエを手放してしまうかと。じっくり育てても良かったんじゃないかなと。悲しいですよ。だからと言って他にマジックに差し出せる適切な選手(≒若くて給料が安くてローテーションに入れそうな選手)が居るわけでもなく…。去年うっかりフォイを取ってしまったツケを、こんな形で支払うことになろうとは…。残念すぎる。フルニエとかフォーニアとか書かれてしまっていること以上に残念すぎる。

マジックにいったらオラディポの控えになるのか、3番で出るのか……というか、このままフォーニエがFIBAワールドカップのフランス代表に残ったら、サマーリーグには出られないだろうし、代表でもきっとバトゥームのバックアップだろし、マジックのコーチへのアピールとか、チームに馴染む時間が足りなくないかと。得点力の足りないマジックに上手くフィットして、若いチームと一緒に成長していってほしいと思う。
がんがれ、フォーニエ。


でかした! その2


で、もう1つが、ドラフト指名直後のトレード。

ナゲッツ獲得ブルズ獲得
  • ダグ・マグダーモット
    (1巡目11位指名)
  • アンソニー・ランドルフ

モックドラフトでは「11位でハリスを取るべき」という行けんも多かっただけに、19位で拾えたのはナイス・スティール。しかも、ランドルフをカットできたというおまけ付き。

16位指名のナキッチは19歳のセルビア人センター。マギー、モズコフに次ぐ3番手になりそうだけれど、2人の契約は2015-16シーズン(モズコフはチームオプション)まであるから、じっくり育てていく、という見込みだろう。
一方、19位指名のゲイリー・ハリスは、攻守ともにOKな即戦力が期待されるシューティングガード。ディフェンスが弱かったポジションだったから、アフラロのバックアップとして期待したい。

2巡目41位指名のニコラ・ヨキッチもナチュラルポジションはPFのビッグマン。そういえばビッグマンは海外修行中(?)のジョフリー・ラヴァンニェも居たっけね。海外修行中といえば、SGのエリック・グリーンもそうだ。ロスターが深くなってきましたね。




ロッタリーピックのピンポン玉は掴めなかったけれど、ドラフト当日に大きな収穫がありました。追い風!

2014/06/20

Stroll toward 2014-15 season - Mile high city

おいおい、やめとくれよ。まじで。ケビン・ラブがナゲッツに? しかも、ナゲッツからファリードとチャンドラー、マジックからアフラロ先輩って…。……イヤなんですけど。



確かに、ファリードはルーキー契約でキャップスペース的におトクだけれども。というか、ラブをトレードで獲得しても、シーズンオフにFAになって去られないかと心配で…。


via. Spotrac


それにナゲッツの課題はディフェンスのはずで。1試合あたりの平均得点は、104.4点でリーグ9位(Pace 100.68)。100ポゼッションあたりのOffRtgに換算すると103.3点で18位。速いゲーム展開で高得点、という戦い方。一方、1試合あたりの平均失点は、106.5点でリーグ28位。DefRtgは105.5点で22位。負け試合の負けっぷりがひどい。
チームスタッツはこちら




残念ながら、ファリードのディフェンスは優れているとは言えない。ブライアン・ショーがシーズン前半に見せたようなハーフコートオフェンスを目指すのであれば、必ずしもファリードがベストなプレーヤーとは言えない。けれども、地の利を生かしたアップテンポなバスケを展開するなら、マニマルような走れるビッグマンが合っていると思うんだけれどなあ…。ナゲッツファンにとってもファリードはお気に入りのはずで…。チームから去ったらイヤだなあ…。

ナゲッツのロスターは、ほぼほぼ埋まっていて、あとは「ケガからの復帰を待つだけ♪」と思っていたけれど。暗雲。個人的にはフォイをカットして、違うベテランを入れてほしい。

2014/06/18

Stroll toward 2014-15 season - Lakeside

ひとつの終わりは、次の終わりへの始まり。

すでに来シーズンに向けて大きな動きを見せるチームもあれば、水面下で準備を進めているチームもある。歴史的な屈辱を味わったロサンゼルス・レイカーズと、オールスターゲームのMVPを擁しながらプレーオフに届かなかったクリーブランド・キャバリアーズは、未だにヘッドコーチが決まっていない。…とりあえず、キャブスは置いといて。

レイカーズは、コービー・ブライアント、スティーブ・ナッシュ、ロバート・サクレ、ケンドール・マーシャル(無保証)以外の契約は流動的。「メロでも、ラブでも、どんと来い!」って感じ?


via. Sportrac 

プレイヤー・オプションをもっているニック・ヤングはFAにチャレンジしたいと言っているけれど、戻ってくるのか、来ないのか。残留を願うファンも多いし、「ロールプレイヤーとして起用する気があるなら、地元だし、多少の減額もやむなし」的な噂もあったりする。ライアン・ケリーはクオリファイング・オファーで手放すのか、キープするのか。
どちらもチーム次第。

トレードに使えるコマは少ないけれど、サラリーキャップ余裕&ドラフト7位指名権をフル活用して、ビッグネームのFA選手を引っ張ってくるのか。ハワードのときの失敗も考えると、獲得できた大物選手にあわせてコーチを決める…ってこともあり得るし。

とりあえず、このままだと戦えないのは分かっているので、どんな手を打ってくるのか。何をやっても話題に事欠かないチームだけれど、やっぱりレイカーズは強くないと、いまいち盛り上がりに欠けるなあ…と思うのです。

「豊作」の呼び声高いドラフトは、現地6月26日。

Conjecture : What "Family-business" means - Kawhi Leonard The Finals MVP

via NBA Entities

プレーオフ予想のポストで「このファイナルがダンカン&ジノビリが有終の美を飾り、エースの座をレナードに継承する式典となる…」と書いたけれど、まさかレナードがファイナルのMVPを獲るなんて、Game 2が終わった時点では考えてもみなかった。

Gmae 2終了時、2試合連続のダブルダブルもあって、ダンカンの存在感が際立っていた。「スパーズが勝ったら、MVPはダンカンだな」と思っていた。

ところがどっこい。ラブストーリーは突然に。

via NBA Entities

Game 3、Game 4で、レナードが覚醒。敵地マイアミで何が起きたのか。ファウルトラブルで調子のあがらないレナードに対して、ポップが何を話したのか。「ファミリービジネスだけど、話そう」と、インタビュー字幕付きはこちら)で明かしてくれた。

曰く「彼には、トニー(パーカー)、ティム(ダンカン)、マヌー(ジノビリ)と一緒にプレイしていても気後れすることはないと伝えた。彼はチームのエンジンの1人だ。チームのすべては彼のリバウンドとのディフェンスから始まっている」とのこと。

さらに「このプレーオフで、レナードのためにコールしたプレー(ナンバープレー)はなかった」とも。Game 3で見せたキャリアハイの29得点も、キャリア初の3試合連続20得点も、すべてが流れの中での得点、モーション・オフェンスからの得点だったのだ。

要するに「キミはチームのお膳立てがなくても、得点できる選手だ。だから自由にやってみろ」というコーチからのメッセージ。あぁ、なんという信頼感。そして、ビッグ3からも「攻撃的に行け」と言われていたらしい。コーチの信頼に、ビッグ3の期待に、寡黙な22歳は、言葉ではなく行動で応えたのだ。お前さんは、侍かと。海を越えて心に響く。

Kawhi Leonard confident he'll work out Spurs extension
So I just talked to him about not being in that deferment or that defer sort of stage. The hell with Tony, the hell with Timmy, the hell with Manu, you play the game. You are the man. You're part of the engine that makes us go. And it starts with his defense and his rebounding, and he's starting to feel his oats offensively.

スタッツ的にはどうなのか

Game MIN FGM-A 3PM-A FTM-A +/- OFF DEF TOT AST PF ST TO BS BA PTS
Game 1 23:33 3-5 2-3 1-2 +11 0 2 2 0 3 1 4 0 0 9
Game 2 31:32 3-9 2-3 1-2 -6 0 2 2 3 6 1 0 0 1 9
Game 3 39:16 10-13 3-6 6-7 +19 1 3 4 2 4 2 1 2 0 29
Game 4 38:41 7-12 1-3 5-6 +23 5 9 14 3 3 3 1 3 0 20
Game 5 33:59 7-10 3-4 5-6 +15 2 8 10 2 6 1 3 1 0 22
Total
(average)
167:01
(33:24)
30-49
(61.2%)
11-19
(57.9%)
18-23
(78.3%)
+62
(+12.4)
8
(1.6)
24
(4.8)
32
(6.4)
10
(2.0)
22
(4.4)
8
(1.6)
9
(1.8)
6
(1.2)
1
(0.2)
89
(17.8)

他の選手のスタッツと見比べても、数字的にはダントツでファイナルMVPとは言い難い。まぁ、それこそがスパーズのチームバスケットでもあるけれど。受賞の理由は、高いFG%と攻守にわたる印象的なプレー、試合に与える影響、今後への期待なんかも込められていると思う。

事実、レナードが不調だった最初の2試合と、復調した後の3試合とでは、スパーズのバスケットボールがまるで違っていたし、レギュラーシーズン中もレナードの骨折による離脱中は8勝7敗と波に乗りきれずにいたわけだし。「ゲームを支配する絶対的な選手」ではないけれど「スパーズにとって代わりのいない選手」であることは、プレーオフに入る前から分かっていたこと。


Spurs Player's Stats - Basic / via. NBA.com/Stats

Spurs Player's Stats - Advance / via. NBA.com/Stats

「ファミリービジネス」の意味するところ

レナードのファイナルMVPは、今後のスパーズにとっても意味があると思う。1999年にファイナルMVPを受賞したダンカンは、"提督”デビッド・ロビンソンからチームの将来を託された。2007年にファイナルMVPを受賞したパーカーは、ビッグ3の新しい顔として、その後のチームを牽引した。そして、2014年。2度ファイナルMVPに輝いたマジック・ジョンソンに次ぐ史上3番目に若いファイナルMVPは、その腕の長いで今後のスパーズを引っ張っていくだろう。そうあってほしいし、そうであるべきだと思う。ダンカンの記録を超えたのだから、周囲の期待も高まるはずだ。けれど静かな若者は、淡々とプレッシャーを乗り越えていくに違いない。

Youngest Finals MVP / via. NBA Entities

そして、今だからこそ思う。ポップの言っていた「ファミリービジネス」には「レナードにファイナルMVPを獲らせること」も含まれていたんじゃないか…と。
18年間同じチームを率いていて(アメリカ4大スポーツで最長記録@更新中)、17年間連続プレーオフ進出(NBA記録更新中)、15年連続50勝(NBA記録更新中。ロックアウトがなければ…もっと…)という偉業を成している現役最高のコーチは、強いフランチャイズの作り方も、選手を「その気」にさせるツボも知り尽くしているはず。「レナードにファイナルMVPを…」と考えていたとしても不思議ではない。

Game 5の4Q、ヒートが主力をベンチに下げて、ほぼ勝負が見えていたにも関わらず、5ファウルのレナードをコートに戻したのは、「スターター5人に優勝の瞬間をコート迎えさせたい」という思いと「レナードにあと1本リバウンドを取ってもらってダブルダブルを達成してほしい(=ファイナルMVPにより近づけたい)」という思いがあったのではないかと思う。もちろん、すべては想像の話。そんなドラマがあったらいいなという勝手な希望。


どうする? ダンカン&マヌー

プレーオフが始まる前は「ファイナルでヒートにリベンジを果たせたら(優秀の美を飾れたら)ダンカンとジノビリは、いよいよ引退かなあ…」なんて思っていたけれど、こりゃ、まだまだ引退できないね。NBAファイナルで活躍して、全世界に知られる選手になったけれど、まだまだNBA3年目の22歳。ベテランの助けが必要だ。契約も残っているのだし、チームに残ってほしいと思う。そしてもう一度、この狂騒を。



2014 NBA Finals MVP - Kawhi Leonard / via. NBA Google+

2014/06/17

Expressing 2014 The Finals in Numbers

via NBA
2014 NBA Finals - Result
2014/06/05 Heat 95 @ Spurs 110
2014/06/08 Heat 98 @ Spurs 96
2014/06/10 Spurs 111 @ Heat 92
2014/06/12 Spurs 107 @ Heat 86
2014/06/15 Heat 87 @ Spurs 104


5
スパーズのファイナル制覇は通算5回目(1999、2003、2005、2007、2014)。
すべてポップとダンカン時代に。

via NBA Entities

via NBA Entities


3
ダンカンは、90年代、00年代、10年代でファイナルを制した唯一の選手になった。


15
ダンカンのファイナル初制覇から今回で15年開。それだけ長い間、トッププレーヤーとして活躍できているということ。

via NBA Entities


158
ダンカンのプレーオフでのダブルダブル達成数。歴代1位。

via NBA Entities


8869
ダンカンのプレーオフでのプレータイム。歴代1位。史上最高のPFを裏付ける数字は、他にも。優勝5回、シーズンMVP2回、ファイナルMVP3回、オールスター14回、オールNBAチーム14回(うち10回は1stチーム)、オールNBAディフェンシブチーム14回(うち8回は1stチーム)。

via NBA Entities

via NBA Entities


52.8%
ファイナル全体でのスパーズのFG%。歴代1位。歴史的。

via NBA Entities


+70
ファイナル史上、もっとも得失点差をつけての優勝。5試合しているのに。勝った試合はすべて15点差以上のブローアウトっぷり。
(Game 1 +15、Game 2 -2、Game 3 +19、Game 4 +21、Game 5 +17)

via NBA Entities


17.2
スパーズのプレーオフにまつわるいろいろ。13勝4敗(うち12勝は15点差以上)。1試合あたり平均得点118.5点(プレーオフ最多)、平均失点101.3点。その差、17.2点。

via NBA Entities

22
クワイ・レナード、マジック・ジョンソン(2回)に続く、史上三番目の若さでファイナルMVPを受賞。その年オールスターに選出されなかった選手のファイナルMVPは、2004年のチャウンシー・ビラップス(ピストンズ)以来10年ぶり。
シリーズ通してのレナードの活躍は見事だった。キャリアハイの29得点、キャリア初の3試合連続20得点以上(Game 3 29得点、Game 4 20得点、Game 5 22得点)。FG 61.2%ってのも驚異的。ファウルを受けてフリースローになったシュートとか考えると、きっともっとすごいことになるはず…。

via NBA Entities

via NBA Entities


70.6%
1997-98シーズン以降(=ポップがフルシーズンでスパーズを率いて以降)の勝率。どのチームよりも高い。

via NBA Entities

via NBA Entities

2014 Playoffs - The Finals, Game 5

2014/06/15 Spurs 104 @ Heat 87

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
MIA 29 11 18 26 87
SAS 22 25 30 27 104

スパーズのホーム、AT&Tセンターで行われたGame 5。たくさんの歴史をつくってきたヒートでも、1勝3敗から逆転優勝をする初めてのチームになることはできなかった。

ホームでの連敗で後がないヒートは、PGにレブロン・ジェームズ、SGにドウェイン・ウェイド、SFにレイ・アレン、PFにラシャード・ルイス、Cにクリス・ボッシュという布陣。エンジン全開でスタートダッシュに成功。一時、22-6と16点のリードを奪う。一方のスパーズはGame 3、Game 4に続き、ティアゴ・スプリッターの代わりにボリス・ディアウをスターターに起用。ヒートの勢いに押されてか、優勝を意識しすぎてか、珍しくガチガチ(1QのスターターのFGはレナードの2本だけ…)。それでもスパーズには、リーグNo.1のベンチがあった。マヌ・ジノビリ、ティアゴ・スプリッター、パティ・ミルズ、マット・ボナーのセカンドユニットで点差を詰めて、FG 28.6%ながら何とか7点ビハインドで1Q終了。レブロン・ジェームズは1Qで17得点を荒稼ぎするも、クワイ・レナードのファウル1つ。そう、ファウルトラブルにならないことが大事。

2Q、スパーズのディフェンスが機能して、ヒートのFGを26.7%(3ポイントは0/5)に抑える。オフェンスでもレナードのアリウープ&逆転3ポイント、ダンカンのインサイド、ジノビリのモンスターダンクなどがあり、7点のビハインドを7点リードに変えて、前半終了。



ビバ!チームプレー。



ここでダンクに行くとは…さすが。



3Q、パティ・ミルズが3ポイント4/4を含む5/5で14得点。30-18でリードを広げる。ヒートは、レブロン(7得点)、ボッシュ(7得点)、チャルマーズ(4得点)の3人しか得点できない苦しい展開。スパーズのディフェンスは徹底してシュート・フェイクで飛ばない。全盛期のスピードがないウェイド(0/4)、アレン(0/3)は、ディフェンスをかわしきれずにパスを戻すか、タフショットに行くしかなく、相当苦労しているようだった。
スパーズ19点リードで3Q終了。レナードのファウルは、4つ。際どい。

4Q、スタートはベンチにいたレナードが入って早々5つ目のファウル。チャルマーズのカウント&1で5点縮めて14点差。この時点でレナードは20得点、9リバウンド。ダブルダブルに届けば、文句なしでMVPだろうと思ったけれど、5ファウルでサイドラインにグリーンが待機。直後、ウェイドからファウルをもらって、2本のフリースローを沈める。客席からもMVPコールが起こる。ファウルに苦しんだけど、良い場面で得点してたし、みんなも納得の活躍。そして、残り6:30、18点差の場面で、レブロンがベンチへ。勝負あり。残り3:17、19点差でウェイドとボッシュがベンチへ。完全な白旗。同じタイミングで、レナードはコートへ。ダブルダブルと「その瞬間」をスターターで迎えるために。あぁ、なんてポップの粋な計らい。だがしかし。レナード6つめのファウルで予定変更。スパーズもベンチメンバーをコートに入れて、試合終了。スパーズの完勝だった。





2014/06/13

2014 Playoffs - The Finals, Game 4

2014/06/12 Spurs 107 @ Heat 86

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
SAS 26 29 26 26 107
MIA 17 19 21 29 86

あぁ、美しい。攻守ともにスパーズがヒートを圧倒。American Airlines Arenaでスパーズが連勝。3勝1敗で優勝に王手をかけた。

Game Stats (Game 3 / Game 4) via nba.com


数字で振り返るGame 4

  • スパーズのFG 57.1%に対して、ヒートは45.1%。
  • スパーズのアシスト数は25本(Game 3では21本)。ボールがよく回った。
  • ヒートのアシスト数は13本(Game 3では17本)。強引な1on1が目立った。
  • スパーズのファウル数は19個。与えたFTは20本。
  • オフェンス・リバウンド12本は、ヒートの倍。リバウンド数のトータルでも圧倒。
  • 最大リード25点。危なげなく、ブローアウト。
  • スパーズは、メンバー全員得点。(チームトップはレナードの20得点)
  • ジノビリ、ゲームハイの+27
  • ディアウ、あわやトリプルダブル(8得点、9リバウンド、9アシスト)
  • ペイントエリアの得点は、46-30。
  • ベンチポイント、41-30。
  • 3Qで得点したヒートの選手は、わずか2人。(レブロン19得点、チャルマーズ2得点=21得点)
  • レブロン、4Qは無得点(出場時間:4分54秒)


ダンカン、このやろう!©ビートたけし



マジック・ジョンソンの記録を抜いて、プレーオフ歴代1位となる158回目のダブルダブルを達成。


この子ったら…もう!


なんだか、すっかり、時の人…。


20得点、14リバウンド(OR 5/DR 9)でレナードはプレーオフ11回目のダブルダブル。そのうち5回は去年と今年のNBAファイナルで達成。



勝手に選ぶ、Game 4のベストプレー


ヒートの選手は5人ともパティのほうを見ていたね…。

スローもあるでな!


次は、いよいよGame 5 @ AT&Tセンター



1勝3敗から逆転優勝したチームは、未だかつて存在しない。頼もしいデータ。
ホームで決めることができるか。あるいは物語に続きはあるのか…。